進歩が10年で1%。どう判断する?

2期生溝手です。
先日、自分がもらう「年金」について考えることがありました。
今(2019年)議論されている年金制度、
もちろん、20年前と比べれば大きく変化していますし、
自分が年金をもらう(20年以上先)時にも、今と同じ制度はありえないだろうと、
言われて知っています。

...でも知っている「だけ」で、
なんとなく、自分は今議論されている年金制度に沿って、年金をもらえるつもりでいるなぁと思うことがあったので、
今日は今後ますます速くなるであろう「変化」について書いてみたいと思います。

さて、話はすこし飛びまして、
みなさんは「ヒトゲノム計画」ってご存知ですか?
ヒトのDNAの構造を解明するプロジェクトで、1990年に15年の期間で計画されたプロジェクトです。
先に結果をお伝えすると、このプロジェクトは最終的に13年間で完了しています。
そして、このプロジェクトのおかげで今は、一般の人でも、DNAの情報を読み取ることができ、そこから体質の遺伝的傾向を把握し、ダイエットのしやすさや特定の病気の予防の仕方を知ることができるようになっています。

ですが、このプロジェクト、当初はなかなか解析が進まず(1%の解析に数年)、世間的には本当に終わるのか?という声もささやかれていたようです。
ですが、同じ状況を見て、「あ、こりゃ同じ期間あれば終わるな。」と思った人もいると聞き、私は大変衝撃を受けたのを覚えています。

なぜ、同じ結果を見てもこんな違いがあるのかというと、
これから先を考える時、

「終わらない」と考えた人は
これまでと同じように進歩していくだろうと考えます。(直線的進歩)
「1%で10年かかるなら、残りの99%には990年かかる」と考えます。

「終わるだろう」と考えた人は
技術なんて、毎年進歩のある中進むのだから、年々解析速度は早まるのが当たり前。
つまり、
 去年より処理能力の高まった計算機を使って、
 去年より効率のいい解析方法を使って、
解析を進めていくのだから、毎年毎年解析スピードが上がるのは当然という考え方をします。(指数関数的進歩)

※余談ですが、当初300年かかる(2182年頃完成)と言われていたスペインのサグラダファミリアも、
 136年立った2018年には、2026年頃の完成予定といわれています。
 いろいろな事情はあると思いますが、この工期短縮には進歩を続ける技術が貢献していると思います。

これを図に表してみました。
ヒトゲノム計画の当初計画をもとに、15年で完成することを前提にした場合、
「直線的進歩」と「指数関数的進歩」では毎年毎年の進み方はこんなにも違います。
なんと「指数関数的進歩」の場合、全体の70%ぐらいの帰還にあたる10年5か月ぐらい経過した時点で、
やっとが1%進んだ程度...なんですよね。

直線的進歩と指数関数的進歩

この図をお伝えしたかったのは、
これまでの「10年で1%の進歩」を目の当たりしたとき
これからの進歩を
 「直線的進歩」で考えるのか
 「指数関数的進歩」で考えるのか?で
自分が想定する未来は全く違ったものになるということです。

この考え方により、
今後への備え方だけでなく、
「変化」というものへの対処の仕方が変わってくることは何となく感じていただけるのではないかと思います。

そして、一般に現在の時代の変化は「指数関数的」な進み方をすると言われています。

直線的進歩」であれば、今までの経験である程度見通しが立つため、いつ頃に何ができるようになるのか、予想も立ちやすいです。
一方、
指数関数的進歩」であれば、現時点でほぼ実現できていないようなことが、すぐ先の未来で"突然"実現される可能性があります。
正直、"想像のつかない"状態なので、先を考えることを難しく感じることでしょう。

だから実際には、
指数関数的進歩」をする世の中だと言われて知っていても、
(ほぼ無意識に)「直線的進歩」の考え方で未来を判断してしまうことがあると思います。。
※私の年金に関する認識はどちらかというとこのパターンでした。

つまり、
ゲノムは解析できる!と言われて知っていてなお、
(ほぼ無意識に)ゲノムは解析されないだろうと判断して行動してしまう
...ようなことがあると思います。
人間は劇的な変化を嫌う生き物ですから。

たしかに、
劇的変化を遂げる未来を正確に予想することはほぼ不可能...だと思いますが、
それでも、
想像もつかない変化があることを認識し、
これまでの状態に固執し続けることなく、
目の前で起こっている変化に対して柔軟に対応していくことが
大切な世の中になっていくのかな?と思います。

「今までと一緒」を望んでも、
環境が激変する以上、「環境に対応する部分」を変化させない限りは、
「今までと一緒」を実現するのが難しい世の中になっているのかもしれません。

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こうした時代の変化を受け入れ、対応できる人を育てる場です。

一人では難しくても、
どう対応していけばいいのかを自分で学べる場があれば、
そして仲間がいれば、
あなたも変化に対応できるようになります。

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