教えることが最高の学び

5期生の禿(かむろ)です。

成れる会では毎週1回講義を行いますが、この時間に必ず行われる講義に「復習講義」があります。

前週の講義で講師が教えた内容を別のメンバーがなぞり、復習するというもので、成れる会ではこれを講義そのものよりも重要なものと位置付けています。

復習講義には「記憶の定着」をはじめとするいくつもの要素がありますが、その中でも私が特に強く効果を感じているのは「教えることが大きな学びである」という点です。

成れる会の講義は各回ともビデオが共有され、復習講師はそれを見て講義の準備をします。
私が初めて復習講師を担当した時には「ああ、同じ話をすればいいんだな」と思ったものですが、その講義の準備をする中にも本当にたくさんの気づきと学びが秘められていることを強く体感したものです。

講義を生で聴き、ビデオを見返してすら同じ内容を人に話そうとすることの難しさがどれほどのことなのか。講義中に取ったノートを読みながらビデオを見て、講師の話した内容と比べてみると、ノートに取っておらず聞き流していたり、内容を曲解していた箇所が見つかることもあります。
また、復習とは言え講師の発言を文字に起こして読み上げるだけの「借り物の言葉」で講義をしても人の心には響きません。講師はあくまでも私ですから、自らの意志と責任において「自分の言葉」で語る必要がある、そのためには「本質の理解」も欠かせません。

そうしたことを踏まえて臨んだ講義と、それができていなかった時の講義を自分でビデオを見返してみるとその差は歴然。

単に「耳に入れただけ」のことと「理解した」ことの差の大きさを理解し、そしてその差を埋めるための試行錯誤こそが重要な学びであると、復習講義の効果を改めて思い知りました。

こうして得たものは自分の本業にも生きており、例えば会議の内容や伝えるべきことを部下に伝えること。一度言っておしまいではなく、正しい内容を定着するまで何度も伝えること、そうした形で効果をもたらしています。

復習講師の経験は、自分はもとより人をも動かす力を身につけるための学びと訓練の場を求めている方にこそ、成れる会を強く勧めたいと改めて感じるほどの経験でもありました。

成れる会は、こんな学びの機会を得たいとお考えのあなたのご参加をお待ちしています!

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